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大谷翔平“看板越え先頭打者弾&内角を逆方向25号”に現地実況「セクシーすぎる…」 と絶賛【1週間振り返り】
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byGetty Images
posted2021/06/28 14:45
この1週間もスゴイ打撃を見せた大谷
「セクシーすぎる……ハハー」
まずは25日だ。アップトンが負傷したこともあり、この日から大谷は主に任されていた2番から「1番・DH」となったが、いきなり魅せる。
相手先発キトリッジのチェンジアップを振りぬくと、打球はライトスタンドへと一直線。ドーム球場であるトロピカーナフィールドの看板上のキャットウォーク(通路)に直撃する飛距離138mの豪快24号で、メジャーでは初となる先頭打者弾をマークした。この一発には現地の実況も思わず「セクシーすぎる……ハハー」との声を上げた。
大谷の打棒を警戒したレイズ守備陣。それ逆に利用したのは第2打席だった。左腕から“得意の”セーフティーバントを敢行。一塁側に転々と転がる中、いち早く駆け抜けてマルチ安打を記録した。
「ショウヘイの打撃音たるや……」
翌26日は3回に追撃となるライトへのタイムリー二塁打を放ったものの、チームは3-13と完敗。5連敗と苦しい状況となったが、翌27日は大谷の活躍で連敗から脱出する。
4回に四球で出塁すると盗塁で得点圏の状況を作り出し、ゴスリンの先制タイムリーを導く。1-1と追いつかれた6回にはバットを折られながらもライトへの勝ち越しタイムリー二塁打。その直後の守備で救援陣が逆転を許したものの、7回二死二塁からライト線を破るタイムリー三塁打で4-4の同点とする。
8回のゴスリンの本塁打で1点勝ち越したエンゼルスの勝利を確実にしたのは、やはり大谷だった。9回、投げ込まれた内角ストレートに対して高い弾道を描いた打球はレフトスタンドに。MLB公式ツイッターも「ショウヘイの打撃音たるや……」と絵文字付きで驚きを隠さぬ一撃で、勝利を手繰り寄せた。
結果的に大谷は、シングルヒットが出ていればMLBで自身2度目となるサイクル安打達成となるほどの大活躍だった。オールスターのファン投票ア・リーグDH部門でも約196万票を獲得し、最終投票進出となった。ホームランダービーとともにダブル出場なるか、今後も注目を集めそうだ。