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ラグビー新チーム『静岡ブルーレヴズ』に感じる情熱…引退・五郎丸歩が信じる“ワクワクする感覚”とは?【エコパの熱狂】 

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大友信彦

大友信彦Nobuhiko Otomo

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photograph byNobuhiko Otomo

posted2021/06/25 17:02

ラグビー新チーム『静岡ブルーレヴズ』に感じる情熱…引退・五郎丸歩が信じる“ワクワクする感覚”とは?【エコパの熱狂】<Number Web> photograph by Nobuhiko Otomo

新たに「静岡ブルーレヴズ」としてスタートを切ることを発表したヤマハ発動機ジュビロ。五郎丸歩は裏方として第二の人生をスタートさせる

 その「リ・ブランディング」のキーマンが、この春、スパイクを脱いだ五郎丸歩だ。

 新会社設立会見から遡ること9日。6月14日、ヤマハ発動機ジュビロの象徴だった元日本代表FB五郎丸歩が現役引退会見を行った。

 五郎丸はシーズンが開幕する前の2020年12月、このシーズンを最後に現役を退くと発表していた。ヤマハ発動機ジュビロに入団した当時から、現役でプレーするのは35歳までと決めていたから、と五郎丸は引退を決めた理由を明かした。

 シーズンのラストゲームとなった江戸川区陸上競技場でのクボタ戦は負傷で欠場。最後の試合のピッチに立つことなく現役生活を終えた。それでも五郎丸は、引退会見で「後悔はひとつもない」と言い切った。

「最終戦に出られなかった悔しさはあるけれど、それは次のステップへの最大の活力になると思っています」

 そして五郎丸は、引退後の進路として「2022年1月に開幕する新リーグで、ヤマハが新設するプロクラブのマネジメントの仕事をさせていただきます」と自身の選択を発表したのだ。

「先日、新会社の社長になる山谷さんとお話しさせていただいて、このクラブの魅力を改めて感じて、このクラブにしかできないことがあると感じました。それをかなえてくれる環境が静岡にある。それを実現するために、監督やコーチとは違うマネジメントの立場で貢献していけたらいいなと思いました」

取り組んできたラグビー教室

 サッカー県の静岡で、ラグビーの種を蒔き、水と肥料を与え、大きな樹を育てるには語り尽くせぬ苦労があったはずだ。実際、五郎丸は選手として、ヤマハ発動機の強化体制縮小という冬の時代も経験した。子どもは全員がサッカー選手を夢見るという土地での学校訪問、ラグビー教室での指導を選手たちは地道に積み重ねてきた。

 ラグビー不毛の地と言われた静岡にラグビー文化を根付かせようと努力を重ねた末に、2019年ワールドカップで、日本代表が優勝候補アイルランドを破るという大活劇が、ここ静岡で現実となった。

 その道を、一緒に歩んだ人たちと、もう一度夢を追いたいと五郎丸は思った。

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