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【宝塚記念】カレンブーケドールに“GI初制覇”の予兆あり? 国枝師「クロノジェネシスもレイパパレも道悪で強さを増すから…」
text by
平松さとしSatoshi Hiramatsu
photograph bySatoshi Hiramatsu
posted2021/06/26 11:00
戸崎圭太騎手を背に追い切りを行なったカレンブーケドール。状態はよいという
3着に敗れるも「強い競馬をしたと感じました」
「少し掛かり気味になってしまったけど、積極的なよい競馬をしてくれていると思って見ていました」
直線に入ると早目に先頭に躍り出た。その後も上々の粘りを披露。見せ場を充分に作ったが、最後の最後でワールドプレミアとディープボンドにかわされて3着。負けて強しと思わせるレースぶりだった。
「まぁ、距離も長かったかもしれないけど、行きたがるシーンがありながらそれでも3着に粘ってくれましたからね。強い競馬をしたと感じました」
走り慣れている距離で折り合いに不安なし
それから2カ月弱の間を空けて、今週末春のグランプリに挑戦するわけだが、この中間は「放牧には出さなかった」と言い、次のように語る。
「関西から厩舎へ戻してそのままトレセンで調整をしました。坂路を主体にして、概ね順調に仕上げられました」
1週前にはレースでもコンビを組む戸崎圭太騎手を背に追い切られ、6月23日の水曜日には担当する調教助手を乗せて坂路で最終追い切りを敢行した。それらの様子を見守った国枝調教師は語る。
「1週前の戸崎君は『良い感じです』と言ってくれました。実際、結構やったけど、楽に動いてくれました。そのひと追いでだいぶ気合いが乗った感じも受けたので、直前の最終追い切りは坂で単走にとどめました。乗っていた助手も『楽に動いて良い手応えでした』と言っていました」
今回は前走に続き2度目の阪神コースとなる点も好材料だろう。その点については次のように言う。
「勿論それもありますけど、それ以上に距離が2200メートルに短縮されるのは良いでしょう。3200メートルも大丈夫と思って使ったわけだけど、やはり走り慣れているこのくらいの距離の方が折り合いに不安はなくなりますからね……」