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矢野燿大「俺らは世界を変えにいく」~指揮官インタビュー~

posted2021/06/24 07:00

 
矢野燿大「俺らは世界を変えにいく」~指揮官インタビュー~<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

中日時代からの盟友・井上ヘッド(右)と練習を見守る

text by

金子達仁

金子達仁Tatsuhito Kaneko

PROFILE

photograph by

Hideki Sugiyama

選手とは上下ではなく横並び。プロとして勝利至上主義ではなく、「勝つことだけを目標にはしなかった」。就任3年目の指揮官は既存の価値観に捉われない、独自の監督像、野球観を掲げていた。

 5月25日、阪神は甲子園球場でロッテとの交流戦初戦を迎えた。

 マルテ、サンズの本塁打でリードを奪ったまま終盤を迎えた阪神だったが、8回、セットアッパーの岩崎優が、マーティンに逆転の2ランをライトスタンドに叩き込まれ、3-5で敗れた。

 先発・西勇輝の好投と岩崎の被弾――。昨年、序盤大失速のきっかけとなった巨人との開幕戦を思い起こさせる、痛恨の逆転負けだった。

 それが、就任3年目の矢野燿大監督インタビュー前日のことだった。

――番記者の方からうかがったことがあります。現役時代の矢野さん、負けた試合のあとに話を聞くのがめちゃくちゃ怖かった、と。これは事実ですか?

矢野 もう、まさに(笑)。ただ、それには理由があって、僕はキャッチャーとして、ピッチャーに対して一番の味方でありたかった。負けた試合のあと、僕が記者の方たちと笑顔で話をしてたら、たぶん、それを見た負け投手はいい気分しないと思うんですよ。なので、申し訳ないんですけど、負けた試合のあとは、“俺に近づくなオーラ”を120%出してました。

――それはいつ頃から?

矢野 優勝するかしないかのころだったから、'03年の前後ぐらいからですかね。

――負けたらめちゃくちゃ怖かった現役時代の矢野さんは、監督になってどう変わったんでしょうか。特に、昨日のような悔しい、痛い負けのあとは。

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