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梅野隆太郎「扇の要の“感じる力”」~兄貴分が示す日本一への道~

posted2021/06/23 07:00

 
梅野隆太郎「扇の要の“感じる力”」~兄貴分が示す日本一への道~<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

text by

遠藤礼(スポーツニッポン)

遠藤礼(スポーツニッポン)Rei Endo

PROFILE

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Hideki Sugiyama

偉大な先輩投手たちからの教えを受け、リーグを代表する捕手へと成長した「梅ちゃん」。本号発売日に30歳を迎える背番号2が語った、快進撃を支える新星たちへの思いとは。

「扇」が風を吹かせ、「要」は強さを生む。今、甲子園に巻き起こる“黄色の旋風”。けん引するのは梅野隆太郎の献身とリーダーシップに他ならない。本号発売日が30歳の誕生日。気づけばプレーボールの瞬間、グラウンドを見渡しても歳上の日本人は見当たらなくなった。近本光司、大山悠輔、佐藤輝明……快進撃の象徴はみんな後輩だ。プロ8年目の「先輩」は彼らの躍進をどう捉え、「扇の要」として新生猛虎をどのように歓喜の秋へ導いていく算段なのか。

「開幕から想像以上の勝ち星を挙げられているとは思います。守り勝つというテーマの中で投手中心にリズムを作って、先に点を取られても野手がカバーする。野手で言うと打線の1番から8番までそれぞれが自分の役割をしっかり把握してプレーできています。持ちつ持たれつ……接戦をモノにできている要因だと思いますね」

 投打がかみ合っていると言えば簡単でも、その最前線に立っているのは、まだ経験の浅い若手がほとんど。交流戦を前にチームは16の勝ち越しを積み上げたが、一方で失策数はリーグ最多。数ある快勝の夜にも悔しさを噛みしめた者がいる。しかしそこには「失敗」と「勝利」が行き来する“幸福なサイクル”が稼働しているという。

「(後輩たちは)頼もしい部分もありますけど、経験がない分、ミスした時の反動も大きいはずです。ただ、自分がルーキーだった時と比べても、勝って反省できるのはすごく大きいですよね。負けたらミスが新聞でも取り上げられますけど、勝ったらそれはないですから。もちろんミスはダメなんですけど、勝てば良い反省ができる。ミスを若い選手がどう感じて、次につなげるか。そこに1試合以上の経験が隠れていると思うんです。自分も1年目はプロ野球の試合数の多さ、プレッシャーも凄く感じました。後逸して負けた試合もあります。良いプレーより悔しいプレーを覚えていますし、1年目があったから今があるんじゃないですかね」

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