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「アイドルを目指して、自己否定が止まらなくなった」 絶叫するシンデレラ、上谷沙弥はプロレスのセンターに立つ
text by
原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2021/06/29 11:01
上谷沙弥はそのたぐいまれな身体能力を活かし、ダイナミックな技で観客を魅了する
「白いベルトを取ってスターダムと叫びたい」
「アイドル時代は努力しても報われなかった。センターに立てなかった。体も大きくて背も高いしいつも後ろの方ばかりだった。それがスターダムのシンデレラ・トーナメントで一気に報われた。もっともっと上を目指す、という気持ちが湧いてきています」
上谷は白いベルトを取りに行く。同時に師匠越えの野望を抱く。
「赤いベルトが最高峰と言われていますが、白いベルトもスターダムを象徴する立派なベルトだと思っています。未来のスターダムからシンデレラになって、今度は白いベルトを取ってスターダムと叫びたい。私が正真正銘のスターダム」
白いベルトは「感情のベルト」だという。でも、感情なら上谷も負けていない。
上谷沙弥は感情を爆発させて、絶叫する。
「私がスターダム!」
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