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西武の平良海馬は“クイックと強心臓の160km腕” 藤川球児の「38試合連続無失点」更新へ強運も味方に【週刊セパ記録】

posted2021/06/22 11:02

 
西武の平良海馬は“クイックと強心臓の160km腕” 藤川球児の「38試合連続無失点」更新へ強運も味方に【週刊セパ記録】<Number Web> photograph by kiichi Matsumoto

恵まれた体格から剛球を投げ込む平良海馬。藤川球児の連続無失点記録まであと「4」だ

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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kiichi Matsumoto

 今週は、広島主催の交流戦の未消化試合3試合と、リーグ戦に戻っての1カードが行われた。

 広島は6試合を戦ったが、オリックス、楽天は2試合だった。ペナントレースはできるだけ公平な条件になるようにスケジューリングされるが、新型コロナ禍によって大きなギャップができている。

 さらに横浜スタジアムと神宮球場は、東京五輪の影響でDeNAとヤクルトは本拠地で試合をすることができない。これは大きなハンデだ。

 ただ今季は東京五輪開催のため、7月14日を最後に8月12日まで、ほぼ1カ月間、公式戦が組まれていない。実質的な「2シーズン制」のような形になっている。

 ここから約3週間、各球団は「前半戦のラストスパート」のような感じで戦うことになる。いずれにしても前代未聞のことではある。ブランク中はミニキャンプを張るのだろうが、選手のコンディション維持が重要になるだろう。

西武打線だと森、山川、源田が好調だった

<6月14日から20日の両リーグ、投打の好成績選手>
〇パ・リーグ
打撃 ※RCは打撃の総合指標
淺間大基(日)18打9安3本3点 率.500 RC7.66
森友哉(西)19打7安1本3点 率.368 RC5.48
山川穂高(西)15打4安2本3点 率.267 RC3.75
源田壮亮(西)11打5安1点1盗 率.455 RC3.67
近藤健介(日)10打3安1点 率.300 RC3.23

 日本ハムの淺間は、大谷翔平がいる時代からレギュラー候補として期待された外野手だがなかなか目が出なかった。今週はすべてソロとはいえ、リーグ最多の3本塁打、19塁打もリーグ最多。ここから本領発揮となるか?

 西武では森、山川、源田が好調。日本ハムの近藤は3安打に加え、7四球。出塁率は.588にもなった。

投手 ※PRはリーグ防御率による総合指標
宮城大弥(オ)1登1勝 8回 率0.00 PR2.13
マルティネス(ソ)1登 6回 率0.00 PR1.60
岩下大輝(ロ)1登1勝 6回 率0.00 PR1.60
伊藤大海(日)1登1勝 6回 率0.00 PR1.60
上沢直之(日)1登1勝 9回 率1.00 PR1.40

 オリックスの宮城は6月20日の楽天戦で8回零封の好投を見せた。

 ソフトバンクのマルティネスは19日の日本ハム戦で6回零封も援護点がなく勝ち星つかず。日本ハムの上沢は18日のソフトバンク戦で今週、リーグ唯一の完投勝利を挙げた。

 救援投手では、オリックスの平野佳寿が2セーブ、西武の渡邉勇太朗が2ホールドを挙げた。

【次ページ】 奥川が7回無失点の好投、新人王争いも視野に

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