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“例年なら交流戦で荒稼ぎ”のソフトバンクが11位… 得失点差で見ると“2位相当”なのに、なぜ?【セが久々の勝ち越し】
 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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posted2021/06/20 17:02

“例年なら交流戦で荒稼ぎ”のソフトバンクが11位… 得失点差で見ると“2位相当”なのに、なぜ?【セが久々の勝ち越し】<Number Web> photograph by Kyodo News

例年なら強いはずの交流戦でソフトバンクの勝ち星が伸びなかった

<交流戦勝敗>
1 オリックス 12勝5敗1分 率.706
2 阪神 11勝7敗0分 率.611
3 DeNA 9勝6敗3分 率.600
4 中日 9勝7敗2分 率.563
5 ヤクルト 10勝8敗 0分 率.556
6 楽天 9勝8敗1分 率.529
7 西武 7勝7敗4分 率.500
8 ロッテ 8勝9敗1分 率.471
9 巨人 7勝8敗3分 率.467
10 日本ハム 7勝11敗0分 率.389
11 ソフトバンク 5勝9敗4分 率.357
12 広島 3勝12敗3分 率.200

〇ピタゴラス勝率による想定勝敗(得失点)
1 オリックス 11勝6敗1分 率.653(96得70失)
2 ソフトバンク 8勝6敗4分 率.596(68得56失)
3 ヤクルト 10勝8敗0分 率.552(80得72失)
4 阪神 10勝8敗0分 率.538(82得76失)
5 楽天 9勝8敗1分 率.526(78得74失)
6 ロッテ 9勝8敗1分 率.512(85得83失)
7 巨人 8勝7敗3分 率.507(72得71失)
8 DeNA 7勝8敗3分 率.489(91得93失)
9 西武 7勝7敗4分 率.483(87得90失)
10 中日 7勝9敗2分 率.443(58得65失)
11 日本ハム 8勝10敗0分 率.432(61得70失)
12 広島 4勝11敗3分 率.273(60得98失)

※勝敗は「(試合数-引き分け)×ピタゴラス勝率」で割り出して四捨五入している。

負け越しているにもかかわらず得失点差はプラス

 多くのチームは実際の勝率とピタゴラス勝率に大きな差異はない。ただしソフトバンクだけは実際には5勝9敗4分で勝率.357、11位だが、ピタゴラス勝率では8勝6敗4分で勝率.596、オリックスに次いで2位になっている。

 これはソフトバンクが負け越しているにもかかわらず、68得点56失点で、得点の方が上回っているからだ(ちなみにピタゴラス勝率では、セ45勝パ52勝11分で パが勝ち越している)。

2点差以内の競り合いで8敗4引き分け

 ソフトバンクの18試合を見て行くと今年の交流戦で勝てなかった理由がはっきり見えてくる。
 5勝のうち、8点差が1試合、6点差が1、5点差が2、4点差が1
 そして、
 9敗のうち、1点差が5試合、2点差が3、5点差が1

 引き分け4試合も含め、ソフトバンクは2点差以内の競り合いでは8敗4引き分け、1勝もできなかった。ときどき大勝するが、今年のソフトバンクは競り合いに極めて弱かったのだ。各チームの先発、救援別投手成績を見ておこう。

【次ページ】 オリックスは山本由伸、宮城ら先発が9勝

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