箱根駅伝PRESSBACK NUMBER
“大学No.1レベル”三浦龍司の順天堂と…「駒澤を脅かす」“ダークホース候補の4校”とは〈箱根路の中間テスト〉
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph byYuki Suenaga
posted2021/06/02 11:04
関東インカレの結果から見る今シーズンの大学の駅伝偏差値。上位強豪校を脅かす“ダークホース候補”が見えてきた
今回、大きな収穫になったのは駅伝未経験者の小澤、丸山、漆畑らが、箱根予選会で大きな力になるのを証明したことだ。関カレ組以外にも箱根4区7位の櫛田佳希(3年)、今回5000m出走予定ながら棄権した箱根1区16位の児玉真輝(2年)は直前の法大競技会で13分53秒95の自己ベストを出している。1年生も、尾崎健斗、甲斐涼介、新谷紘ノ介の5000m13分トリオがいる。
予選会1位突破で本大会「トップ5」もある?
チームの選手層は非常に厚くなり、かつバラエティーに富んだ構成になってきている。主将の鈴木は、「自分が今チームに求めているのが速さプラス強さ、勝ち切る走りです。記録会でタイムを出していても結局1番2番にいるのは明治じゃない。レースで勝ち切るところが駅伝を走る時の強さに繋がると思うんで、それを自分が見せていこうと思っていますが、なかなか難しい。青学と駒澤がしっかり練習して、がむしゃらに戦っているのに、明治はまだまだ甘いという部分があるので、泥臭くというか、東京国際大の伊藤(達彦・現Honda)さんのように出し切るような走りを求めていけば自然とチームは強くなっていくのかなと思います」と語る。
故障者も戻りつつあり、チームに勢いを感じる。明大は箱根予選会で1位突破の大本命、本大会でもトップ5を狙える力を蓄えつつある。
中央学院大)“1年生の勢い”がチームを好調へ
中央学院大も好調だ。
5000mでは、ルーキーの吉田礼志が13分57秒83の自己ベストで7位に入賞。10000mでも平成国際大記録会で28分56秒29の自己ベストを出している。同じ1年生で期待大の堀田晟礼が14分40秒86で28位。堀田は双子の弟の捷仁がおり、兄弟そろっての活躍が期待できそうだ。
1500mでは、松井尚希(4年)が3分54秒11で5位入賞、5000mは14分01秒11のタイムを持っており、駅伝未経験者ながら予選会で昨年以上の結果を出してくれそうだ。
3000mSCでは、吉田光汰(4年)が8分46秒55の自己ベストで優勝、「2年前に優勝しているので、今回も優勝しか狙っていませんでした」と余裕の笑みを見せた。また、3位には上野航平(3年)が入り、二人がチームを盛り上げて非常にいいムードになっている。