酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
宮西尚生とJFK、澤村拓一と「日米球界ホールド事情」 実はセットアッパーの地位って…MLBよりNPBの方が高い?
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byKyodo News/Getty Images
posted2021/05/24 17:02
宮西尚生と澤村拓一。ここ10年の日本野球を見ていた人にとってはお馴染みのリリーフ投手だ
4月8日のソフトバンク戦は、8回から登板したが連続安打、四球、犠飛、安打であっという間に3失点。20日のロッテ戦ではいきなり本塁打を打たれるなど3失点、25日のオリックス戦でも4連打を浴びて3失点を喫した。
13年連続50試合以上登板のレジェンド
コロナ禍の練習自粛なども原因になっていたと思うが、ホールド数第2位の山口鉄也が、2008年から16年まで9年連続60試合以上登板を続けた挙句、成績が急落し、2018年を最後に引退したことを思い出す。宮西も入団1年目の2008年から昨年まで13年連続50試合以上登板を記録しているのだ。
4月25日を最後に登録抹消された宮西は、5月14日に再登録され、4試合連続で救援に成功している。
セットアッパーは相手チームだけでなく「勤続疲労」との戦いでもある。
今季、我々は宮西尚生というレジェンドの奮闘を目の当たりにしているのだ。彼の再起のマウンドを心して観たい。
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