スポーツ名言セレクションBACK NUMBER

イニエスタはJリーグの「本当にいい教材」 俊輔、遠藤、高徳らが語った存在価値の尊さとは【37歳誕生日に契約延長】
 

text by

NumberWeb編集部

NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web

PROFILE

photograph byTakuya Sugiyama

posted2021/05/11 17:00

イニエスタはJリーグの「本当にいい教材」 俊輔、遠藤、高徳らが語った存在価値の尊さとは【37歳誕生日に契約延長】<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

37歳となったイニエスタ。まだまだJリーグでそのプレーぶりを見られる喜びをかみしめたい

高徳が「いつも以上にアンドレスを使った」ワケ

<名言4>
彼の感覚を戻すためにも、いつも以上にアンドレスを使った。
(酒井高徳/NumberWeb 2019年10月1日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/840923

◇解説◇
 ここまでは対戦相手もしくは解説者の立場としてのイニエスタ評を見てきた。しかし酒井高徳の場合は「チームメートとしてのイニエスタ」という立ち位置で物事が語れる希少な存在だ。

 2019シーズン、イニエスタは負傷離脱する時期がたびたびあった。その中で9月28日に開催された川崎フロンターレ戦でスタメンに復帰。強豪相手のアウェーマッチながら2-1で勝利した試合ではイニエスタと酒井のパス交換が多く見られたが、試合後にこのように語っていた。

「不必要でもボールを渡して、もらってというのをやっていた。そのリズムも、後半になってどんどん良くなったと思う」

 ドイツから帰国し、Jリーグに復帰して以降の酒井高徳のプレーぶりは超一級品と言っていいレベルだろう。そんな酒井だからこそイニエスタに対しても遠慮なくプレーできているのだろう。実際、そんな酒井高徳の存在によってヴィッセルはチーム力をアップし、2019年度の天皇杯を勝ち取った。

 そして2021シーズンも負傷でイニエスタが不在だった状況でも、神戸はJ1で上位争いを繰り広げている。昨季ACLで4強に入るなど実績を残したチームは、イニエスタの戦線復帰と契約延長でさらなる上昇気流に乗ることはできるか。

関連記事

BACK 1 2 3
アンドレス・イニエスタ
中村俊輔
遠藤保仁
水沼貴史
酒井高徳

Jリーグの前後の記事

ページトップ