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イニエスタはJリーグの「本当にいい教材」 俊輔、遠藤、高徳らが語った存在価値の尊さとは【37歳誕生日に契約延長】
posted2021/05/11 17:00
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Takuya Sugiyama
<名言1>
イニエスタは今、本当にいい時期に来ているように感じる。37歳の自分からしても、本当にいい教材。
(中村俊輔/Number904号 2016年6月16日発売)
◇解説◇
俊輔と言えば、自身のスキルだけでなく国内外のサッカーをじっくりと観察する“通”として知られている。2016年、バルセロナの司令塔を務めていた当時32歳のアンドレス・イニエスタをこのように評していたことがある。
「逆サイドにボールがあるときは歩いてパワーを溜めていたり、ボールが来ると思ったらバックステップを踏んで開いたりして無駄な動き、余計な動きをしない。サッカーIQがますます高くなっているという印象を受ける」
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この発言から2年後の2018年、イニエスタはヴィッセル神戸に移籍し、数々のスーパープレーを見せてきた。そして37歳の誕生日を迎えた2021年5月11日、2年間の契約延長を発表した。全く衰えが見られない「サッカーIQ」は今後も、Jリーグの選手全員の手本となる。そしてサッカーファンにとっても楽しみな日々がまた続くことになるだろう。
卓越した技術を支える、無理をしない判断
<名言2>
無理をしない判断が卓越した技術を生かしている。タイトなスケジュールの中でしっかりと試合に入るためには体だけでなく、メンタルのケアも大切なんです。
(水沼貴史/NumberWeb 2020年2月19日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/842559
◇解説◇
ピッチ上の選手だけでなく、識者をも唸らせるイニエスタ。1980年代の日本サッカーを支え、個人のプレー分析が巧みな解説者の水沼氏は、コンディショニングの巧さについて感嘆の声をあげていた。