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大谷翔平のホームランボール1個80万円! いつのプレーか詳細がWebですぐ分かる、MLBのスゴい“ニセ物対策”とは
text by
AkiAki
photograph byGetty Images
posted2021/05/09 17:03
大谷翔平のホームランボールは、今後どれほどの価値を持つのだろうか
今は日本からアメリカへの旅行、そして観戦が難しい日々が続いているが、コロナ禍が収束した際には、大谷のホームランボールを狙ってライトスタンドで観戦するもよし、また試合終盤に球場の売店へ足を運べば、その日に大谷が投げたボールやヒットを打ったボールも見つかるかもしれない。
ボールだけではなく、試合で使われたベースや球場のダート(土)、球場で使われた壊れた椅子、まで販売していたりする。何でも売ってしまうアメリカらしさだが、球場に行ける日常が戻った際にはチェックしてみてはいかがだろうか?
マグワイアの70号ボールはなんと2億9000万円
さて、大谷のホームランボールの話に戻ろう。
通常ホームランボールはファンの手に渡り、先に説明したホログラムは貼られず、証明の類はされないのだが、昨年はコロナ禍による特殊事情により、大谷のホームランボールが販売された。2020年8月に大谷が放ったツーランホームランのボールの落札額が1球7500ドル(約80万円)である。
ボール1球に80万円という金額について“高すぎるのでは”と思う方がほとんどだと思うが、ボールを眺めるだけで、そのシーンの情景や感動をよみがえらせてくれる。
球場の熱気の中、大谷のバットに当たり、そしてホームランになったボール。かつMLBの証明もされているので将来へ渡って価値を伝えていくことができる。ボール1個と言えど、まさに美術品・芸術品なのである。
なにより、かつてアメリカでマーク・マグワイアの70号ホームランボールは270万ドル(約2億9000万円)で取引されたこともあるのだから。
今年、すでに数々の伝説を生み出している大谷翔平。MLBオークションで出品されるだろうお宝を通じてその熱気・空気を感じたいと思っている。ちなみに、現在MLB主催オークションでは、4月26日にリアル二刀流で1072日ぶりに勝利をあげた試合の大谷投球ボールが、現地5月17日終了で出されている。
果たしていくらで落札されるのか――こちらも楽しみにしたいと思う。
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。