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阪神・佐藤輝明とDeNA牧秀悟が新人王どころか本塁打王争い? 今のペースなら“清原、長嶋超え”も【週刊セパ記録】

posted2021/04/27 11:03

 
阪神・佐藤輝明とDeNA牧秀悟が新人王どころか本塁打王争い? 今のペースなら“清原、長嶋超え”も【週刊セパ記録】<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto/JIJI PRESS

すでにそれぞれ6本塁打をマークしている佐藤輝明と牧秀悟。チームは首位と最下位で好対照だが、2人の打棒はどこまで続くか

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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 関西2府1県と東京都に緊急事態宣言が発出され、該当する地域を本拠地とする巨人、ヤクルト、阪神、オリックスの主催試合は5月11日まで無観客になった。

 無観客試合によって選手のパフォーマンスがどのように変化するかのデータはないが、今回は12球団一律ではなく該当する球団だけということであり、観客を入れて試合をする球団との差が出てくる可能性はあるだろう。

 今季のNPBは、東京オリンピックに配慮して7月15日から8月12日まで公式戦の予定を入れていないが、オリンピック開催も微妙な状況のため、ペナントレースのカレンダーはまだ流動的だといえよう。

パではロッテ、オリックスが好調だった

<4月18日から4月24日の両リーグ、投打の好成績選手>

〇パ・リーグ
打撃 ※RCは打撃の総合指標
荻野貴司(ロ)26打12安2点2盗 率.462 RC8.26
吉田正尚(オ)22打9安3本3点 率.409  RC8.22
グラシアル(ソ)21打12安1本4点1盗 率.571  RC8.07
中村奨吾(ロ)18打9安8点1盗 率.500 RC7.49
近藤健介(日)21打6安3本8点1盗 率.286 RC6.99

 ロッテは今週4勝2敗、オリックスは4勝1敗1分と好調だったが、ロッテは荻野、中村、オリックスは吉田正尚が打線を引っ張った。ソフトバンクは甲斐拓也も18打数10安打、打率.556と大当たりだった。パは打撃戦が多かったが、オリックスの吉田と日本ハムの近藤が3本塁打。ロッテの中村奨吾は、打率5割に加え今週3犠飛。得点機で確実に仕事をした。

投手 ※PRはリーグ防御率による総合指標
山岡泰輔(オ)1登1勝 8回 率1.13 PR2.98
池田隆英(日)1登1勝 7回 率1.29 PR2.48
田中将大(楽)1登1勝 6回 率1.50 PR1.99
山本由伸(オ)1登1勝 8回 率2.25 PR1.98
伊藤翔(西)1登 3.2回 率0.00 PR1.83

 オリックスの山岡は6回零封、7回零封と毎週好投しながらも勝ち星がつかなかったが、今週も8回自責点1と好投してようやく今季初勝利を挙げた。

 日本ハムの池田は春季キャンプも終わった2月27日になって楽天から横尾俊建とのトレードで入団。それまで通算1勝だったが、今季早くも2勝。日本ハムにとっては思わぬ拾い物となった。田中将大はMLBから復帰2試合目で日米通算100勝となる今季初勝利をマーク。この記録の偉大さは後述する。

 救援では日本ハム杉浦稔大が2セーブ。同じく日本ハムの宮西尚生は、ここまで5ホールドこそ上げているものの、登板した9試合のうち自責点3と炎上した試合が3試合。NPB史上最多の363ホールドを記録している大投手だが、26日には登録を抹消。危機的な状況といえる。

【次ページ】 猛虎打線はマルテ、大山、佐藤輝以外も好調

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