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9回打ち切りと優勝争い ~引き分け試合増加の影響は?~
posted2021/04/27 07:00
3月28日の巨人vs.DeNAは、1-1で9回打ち切りルールが初適用された。あいさつに向かう巨人ナインもどこか複雑な表情?
text by

小川勝Masaru Ogawa
photograph by
KYODO
プロ野球が開幕して、4月6日の時点で59試合が行われたが、8試合が引き分けだった。新型コロナウイルス感染症の影響によって、プロ野球としての対応が考えられ、開幕前になって、延長戦は行わず、9回までというルールが決まった。引き分けが増えることは十分に考えられたことだったが、過去になかったほどの割合で引き分け試合が出ていると言える。引き分けが増えることで、どういったペナントレースになる可能性があるのか、歴史を振り返りながら考えてみたいと思う。
日本のプロ野球では、延長戦が少なかった時代があった。1974年から'82年までは、両リーグともに、試合開始から3時間を経過した場合、9回までは行うが、延長戦になっていた場合は、3時間が経過した時点のイニングまでで打ち切る、という規定だった。延長戦がゼロではないが少なく、引き分けが増える傾向にあったという意味では、興味深い時代ではあった。
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