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センバツ高校野球決勝「やれば、できる」~東海大相模と明豊が開いた新しい時代~
posted2021/04/20 07:00
text by
鷲田康Yasushi Washida
photograph by
Katsuro Okazawa
時代の変わり目は静かにやってくる。
劇的なサヨナラ劇で幕を閉じた高校野球の春のセンバツ大会。優勝が決まった瞬間、ベンチを飛び出した神奈川・東海大相模ナインの中にマスクをした選手の姿があったことに気づいたファンは少なかったかもしれない。
感染対策が必須の時代の甲子園大会。
「これは全国の3年生の2年分の春」
東海大相模・門馬敬治監督が語るように、コロナ禍による中止を乗り越えて甲子園球場に本格的に高校野球が戻ってきた。しかしこの空白の間に時代は変わり、マスクをした選手が優勝の歓喜に沸く姿は、まさにこのコロナ禍の中での新しい高校野球を象徴するものだったのである。