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“嘘ばかりのメディア”に仏頂面の指揮官フォンセカが激怒! 「ローマを応援すべきだ」と口撃するワケ 

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弓削高志

弓削高志Takashi Yuge

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posted2021/04/14 17:01

 “嘘ばかりのメディア”に仏頂面の指揮官フォンセカが激怒! 「ローマを応援すべきだ」と口撃するワケ<Number Web> photograph by Getty Images

ローマはELの舞台で健在ぶりを示すことはできるか

ローマ愛あふれるラニエリも理解を示す

 華やかな現役時代の経歴を持たず、叩き上げで戦術大国に単身やってきたポルトガル人指導者の物腰や言い回しから、正直な人物だろうとも推察する。

 永遠の都における門外漢からの現場介入や重圧は、ローマ監督に着任した外国人指導者の仕事を日々圧迫する。

 攻撃サッカーの権化ズデネク・ゼーマンは、大量の紫煙とアイロニーで自己防衛した。ルイス・エンリケは若く(バルセロナBを指揮した後、ローマの監督に就任)、選手との衝突を恐れなかったが、感情の起伏そのままに指導したことで最後に擦り切れてしまった印象がある。

「フォンセカはよくやっている方だ」

 ローマ愛あふれるOB監督クラウディオ・ラニエリ(現サンプドリア)は理解を示す。

「今、すべてのイタリア人は(クラブ間の利害を超えて)イタリアの威信を背負うチームとしてローマを応援すべきだ」(フォンセカ)

 外国人監督にここまで言わせたのだ。奮い立たねばイタリア男の名がすたるだろう。

CL出場権へのミラクルルートは残っている

 イタリア代表DFジャンルカ・マンチーニを始めとするローマの選手たちは、アヤックス戦の前後にあらためて監督を支持するコメントを出した。

 4月11日のセリエA第30節ボローニャ戦では、相手のクリアミスに乗じたFWボルハ・マジョラルが、カウンターからテクニカルな一撃を決め、ローマは1-0でしたたかに白星を手にした。30試合を消化したセリエAで、彼らは7位(勝点54)につけている。

 ただし上位陣も揃って勝点3を上積みしたため、CL出場圏の4位にいるアタランタとの勝点差7は、容易なことでは埋まりそうもない。残す8試合にはアタランタとインテル、そしてラツィオとのダービーを含む苦手の上位対決が3カードも控えている。

 それでも、ローマにはCLに出られる起死回生のミラクルルートがある。

【次ページ】 ジェコの代役マジョラルがELで得点量産

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