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大谷翔平が書き換えた大リーグの“あるルール”… ベーブ・ルースや川上哲治、藤村冨美男らの“二刀流記録”はどうだった? 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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posted2021/04/12 17:03

大谷翔平が書き換えた大リーグの“あるルール”… ベーブ・ルースや川上哲治、藤村冨美男らの“二刀流記録”はどうだった?<Number Web> photograph by Getty Images

ベーブ・ルースはもちろん、川上哲治も投手成績を残したが、大谷翔平への期待値はそれと同等以上のものがある

 MLBでは1927年から1941年まで、インディアンス、レッドソックスなどで193勝を挙げたウェス・フェレルが、打っても38本塁打、1931年には投手最多のシーズン9本塁打を打っている。しかし投手以外では外野を13試合守っただけである。

 NPBでは、史上最多の400勝を挙げた金田正一が、打っても38本塁打。しかし投手以外では一塁を1試合守っただけ。シーズンでは1950年に巨人のエース藤本英雄が7本塁打したのが最高だ。

大谷が書き換えたMLBのルールとは

 2020年、MLBの公式サイトは「Roster(選手名簿)」に「Two-Way Player」という項目を追加した。また「Two-Way Player」は、投手として負傷者リスト(IL)に入っても、打者として出場することができるように改訂した。打者、投手いずれの枠でも収まらない大谷翔平の登場によって、ルールが書き換えられたのだ。

 大谷翔平の成績は今の選手とは比較不能だ。70年以上前の選手としか比較できない。

 その一方で、大谷に触発されて「二刀流」に挑戦する選手がMLBに登場しつつある。大谷翔平の同僚であるジャレッド・ウォルシュは、2019年に31試合に出場したが、投手として5試合登板している。

 また、レイズのブレンダン・マッケイも2019年に投手として13試合に登板するとともにDHとして2試合に出場している。

 新たな野球の歴史は、大谷の「前」ではなく、むしろ大谷の「後」に、広がっているのだと思うべきだろう。

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