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セルヒオ・ラモスは自分勝手な金の亡者? “代表184試合”に執着疑惑→ケガでクラシコ欠場濃厚【マドリー退団説も】
posted2021/04/10 11:02
text by
横井伸幸Nobuyuki Yokoi
photograph by
Getty Images
本来ケガにタイミングの良し悪しなどはないけれど、いろいろな意味で、これは「最悪」と言える。
4月1日、R・マドリーはセルヒオ・ラモスが左ふくらはぎの腓腹筋内側頭を痛めていることを発表した。完治に要する期間は「回復の進み具合による」模様だが、1カ月ほどはかかると見られている。
つまり、タイトル獲得のためには絶対に落とせないリバプールとのCL準々決勝2試合(勝ち進めば、おそらく準決勝も)とリーガ第30節のバルセロナ戦には出られないということだ。
ちなみに、ここ2年のR・マドリーのCL敗退はS・ラモスを欠いた試合で決まっている。2018-19シーズンはアヤックス戦で、2019-20はマンチェスター・シティ戦で、どちらもノックアウトラウンドの1回戦だ。とはいえ、どちらもケガのためではなく、前者は警告の累積、後者は第1レグで受けたレッドカードによる出場停止が欠場の理由だった。
マドリーは“慎重起用”も代表戦で先発
S・ラモスは、今年に入ってからほとんど試合に出ていない。だましだまし使ってきた左膝が1月14日のスー パーカップ準決勝アスレティック・ビルバオ戦で限界に達し、内視鏡を用いた手術を受けたからだ。
3月13日の第27節エルチェ戦で2カ月ぶりにピッチに戻り、続くCLアタランタ戦でも64分間プレーした。が、第28節セルタ戦は遠征メンバーからも外れた。アタランタ戦で左脛を打撲したことで、ケガ明けであることを踏まえて「念のため休ませる」というのがクラブの説明だった。
ところが、その5日後のW杯予選ギリシャ戦にはスペイン代表のユニホームを着て先発出場し、ハーフタイムに退いている。