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競馬ファンも意外と知らない東京競馬場にいる“二足歩行の白馬”って? 25年目職員とのコンビはまるで親子 

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中西祐介

中西祐介Yusuke Nakanishi

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photograph byYusuke Nakanishi

posted2021/03/19 17:00

競馬ファンも意外と知らない東京競馬場にいる“二足歩行の白馬”って? 25年目職員とのコンビはまるで親子<Number Web> photograph by Yusuke Nakanishi

ホワイトワンボーイと“呼吸”を合わせて演じる富塚剛氏。迫力あるレースとはまた違った馬の魅力を味わえる

短時間で習得できるものではない

 富塚は「技術の継承にも力を入れたい」と話す。アトラクションホースショーの技術は短時間で習得できるものではないことを彼自身が一番よく知っているからこその言葉だ。

「コロナ禍で時間に余裕が出来たことで育成に当てる時間をもらったと思いますし、私自身が未完成でまだ覚えることがある。大きなやりがいがある仕事です」

 新型コロナウィルスの影響を受け演技を披露する場面は大幅に減ったが「私達はいつでもお客様の前に立てる準備をしています」と力強く話すその声に元気付けられたのは私の方だったのかもしれない。

 いつかコロナ禍が収束し、再び彼らの演技を見る機会が訪れたら惜しみない拍手と歓声を届けたい。

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