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「彼のやり方は適切とはいえなかった」パリ・サンジェルマン、レオナルドSDが明かしたトゥヘル監督電撃解任の真相
text by
パスカル・フェレPascal Ferre
photograph byL’Équipe
posted2021/03/14 17:02
「貴公子」と呼ばれたレオナルドもはや51歳。PSGのスポーツディレクターの任に就くのは2度め
トゥヘルに驚きはなかったと思う
――ストラスブール戦の直後にパルク・デ・プランスの一室で解任を告げたとき、彼はどんな反応を示しましたか。驚いていましたか?
レオナルド サッカーの世界ではこの種のエピソードに事欠かない。PSGは何もでっちあげてはいない。僕自身の立場は最初から明確であっても、しばしば迅速にことを進めねばならない場合がある。トゥヘルに驚きはなかったと思う。状況について話し合うのはそのときが最初ではなかった。彼は僕の言いたいことを理解していなかったかもしれないが……。でも僕らが何かを変えたがっていることは分かっていた。ある朝、目覚めたときに、『そうだ、監督を代えよう』と思いついたわけじゃない。繰り返すが長く熟考した末の結論だった。
――あなたはPSGのパフォーマンスを評価して最適化する立場にあります。トーマス・トゥヘルはクラブにとって最大の問題だったのでしょうか?
レオナルド ひとつのサイクルの終わりだった。次の局面に移行する時期を僕らは迎えていた。さまざまなディテールから、それを強く感じていた。
――具体的にどんなディテールですか?
レオナルド ディテールを話す気はないし、トゥヘルとの訴訟についてもそうだ。僕らが間違うこともあるから、常に慎重さを保つべきだろう。
――ではトゥヘルは何が足りなかったのでしょうか。時間なのかチャンスなのか、従順さや忍耐を欠いていたのでしょうか?
レオナルド 彼の『死亡証明書』のディテールを埋める気は僕にはない。要はすべてだった。トゥヘルとは別のやり方で、より高いところに登り詰められる確信が僕らにはあった。
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