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“10年ぶり”のサッカー日韓戦「3.25」韓国で早くもささやかれる“負けたら監督更迭”論【ソン・フンミンは来る?】

posted2021/03/11 06:03

 
“10年ぶり”のサッカー日韓戦「3.25」韓国で早くもささやかれる“負けたら監督更迭”論【ソン・フンミンは来る?】<Number Web> photograph by Google Images

国際親善試合は10年ぶりの開催。当時は香川真司の2ゴールなどで勝利している(2011年)

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キム・ミョンウ

キム・ミョンウKim Myung Wook

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 日本サッカー協会と大韓サッカー協会は10日、日本代表対韓国代表の国際親善試合を25日に日産スタジアムで開催すると発表した。

 日本で報じられるほぼ同タイミングで、韓国では大々的に報じられており、見出しや内容を見ていると日韓戦への関心の高まりを感じさてくれる。

「宿命のライバル韓日サッカー、10年ぶりに親善試合を行う」(世界日報)
「10年ぶりのサッカー韓日戦が開催」(イルガンスポーツ)
「ベント号、今年初Aマッチは韓日戦、25日横浜で開催」(スポータルコリア)

 何しろ、国際親善試合の日韓戦は2011年8月に札幌で開催されて以来10年ぶり。ちなみにこの試合は韓国にとっては振り返りたくもない苦い思い出だ。当時は両国間で竹島(韓国の呼称は独島)の領有権を巡る問題で論争となり、そうした背景からも負けられない戦いと位置づけられていたと記憶している。

 だが、韓国はMF香川真司に2ゴールを奪われるなど、0-3で大敗。当時のメディアは“札幌ドームの大惨事”と報じるほど屈辱の試合でもあった。公式戦で最後に行われた日韓戦は、2019年のEAFF E-1選手権。この時は国内組を中心としたメンバーだったが、韓国が日本を1-0で下している。

2次予選も延期、日韓戦は自然な流れ?

 過去の日韓戦を見てきた立場としては、よく「選手のケガのリスク」について声をあげるファンが多い印象がある。だが、いざ試合が始まれば、結局は選手もファンもどの相手よりも熱くなっている姿を、試合やスタジアムの雰囲気を見ていて感じたものだった。

 コロナ禍で代表選手たちも、長らく本当の意味での“真剣勝負”から離れてしまっている。それならば、ライバルと言われる日韓が戦うことに意味があると見出したのだろう。

 それに今回はW杯アジア2次予選が延期になったことで、国際Aマッチの相手を模索していた流れで考えると、距離的にも近い日韓が戦うことになったのは、ある意味自然なものだったのではないかとも感じる。

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