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“10年ぶり”のサッカー日韓戦「3.25」韓国で早くもささやかれる“負けたら監督更迭”論【ソン・フンミンは来る?】
text by
キム・ミョンウKim Myung Wook
photograph byGoogle Images
posted2021/03/11 06:03
国際親善試合は10年ぶりの開催。当時は香川真司の2ゴールなどで勝利している(2011年)
「ソン・フンミン招集の可能性は低い」
韓国代表が最終的にどのようなメンバーになるのかは、現時点でわからないが、やはり目玉はトッテナムでゴールを量産中のソン・フンミンだろう。プレミアリーグ屈指のFWへと成長したソンの来日が叶えば、日韓のファンにとっても楽しみの一つと言える。しかし、前述した通り、ウ記者は「ソン招集の可能性は低い」と言っていた。
他にも元ガンバ大阪のFWファン・ウィジョ(ボルドー)やファン・ヒチャン(RBライプツィヒ)などにも参加を要請しているという。海外組の来日の可能性を今は見守りたいところだ。
敗れたらベント監督の進退に影響?
さらに日韓戦開催で、韓国側が懸念していたのは、敗れた場合に“監督更迭論”が飛び出すこと。
「韓国のパウロ・ベント監督にとっては、大事な一戦です。今年初のAマッチですし、相手はライバルの日本。負ければ批判は免れないでしょうから、ここは絶対に負けられません」(ウ記者)
しかし、その状況は日本代表の森保一監督にとっても変わらない。森保監督はJFAを通じて「ワールドカップ予選に向けて、選手個々そしてチームが大きく成長できるようチーム一丸となって臨みたいと思います」と感謝の意を述べながらコメントを出したが、親善試合とはいえ宿敵同士の対決に大きなプレッシャーがかかることは、互いに理解しているところだろう。
ただ、それでも真剣勝負の刺激が必要だ。試合がないことで薄れた代表チームへの関心を高める起爆剤にしたいという両国の思惑も透けて見える。
10年ぶりとなる日韓の国際親善試合は、果たしてどのような結果が待っているだろうか――。