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“10年ぶり”のサッカー日韓戦「3.25」韓国で早くもささやかれる“負けたら監督更迭”論【ソン・フンミンは来る?】
text by
キム・ミョンウKim Myung Wook
photograph byGoogle Images
posted2021/03/11 06:03
国際親善試合は10年ぶりの開催。当時は香川真司の2ゴールなどで勝利している(2011年)
韓国では関心が高くない?
韓国代表からすれば、敵地に乗り込むからこそ選手たちはもちろん気合十分だろう。しかし一方で、スポーツ・芸能専門サイト『OSEN』のウ・チュンウォン記者に現時点でのファンの雰囲気を聞くと「韓国ではあまり盛り上がりを感じられません」との答えが返ってきた。
「そもそも韓国内での試合ではありませんし、ソン・フンミン(トッテナム)も来られないみたいですから、一般的な注目度は高くないでしょう」
さらに昨年11月のオーストラリア遠征中に代表チームでクラスターが発生したことから、今回の日本行きを不安視する声も少なくないという。“10年ぶり”とはいえ、これが現地の肌感覚である。
ただ、実際に試合が始まれば熱くなるのが日韓戦だ。大韓サッカー協会のチョン・ハンジン事務総長は、日韓戦に合意した理由についてこう語っている。
「6月に開催される2022年カタールW杯アジア2次予選の4試合と、下半期から始まるW杯アジア最終予選を前に代表チームの競技力の確認が必要となる。新型コロナウイルスの感染拡大で難しい部分もあるが、これからのW杯予選などを考慮したとき、貴重なAマッチ期間を積極的に活用する」
「自主隔離」をKリーグのクラブはどう見るか
しかし、ここで問題が1つある。選手たちの自主隔離がどうなるのかという点。
現時点で韓国代表のメンバー発表は15日の予定で、22日には坡州(パジュ)NFC(サッカー韓国代表トレーニングセンター)に招集される。その後、日本に向けて出発するので、入国時の自主隔離についてはJFAが日本政府と掛け合ったということだろう。だが、日本開催のため、韓国Kリーグでプレーする選手たちは当然、貴重なシーズン中に帰国後の自主隔離によってチームに戻ることができないデメリットがある。
チョン事務総長は「招集対象となる選手が所属する海外クラブにはすでに要請書を送り、交渉中だ。Kリーガーたちは帰国後、最低7日間、坡州NFCで集団隔離を行い、残りの7日間は所属チームに復帰して試合に出場できるように政府と協議を終えた。これによりKリーグクラブにも協力を要請する計画だ」と説明している。
つまり、招集された韓国内の選手は帰国後に最低7日間は隔離される。14日間かになるかどうかは、韓国政府の判断ということになる。