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楽天ドラ1・早川隆久はあえて自主トレで“頑張らなかった”…「しんどくなるよ」昨季セ新人王のアドバイス
text by
田口元義Genki Taguchi
photograph byKYODO
posted2021/03/10 17:06
2月の楽天金武キャンプで。守備練習中に笑顔を見せる早川隆久
「最初のクールで合計100球を投げるイメージを持っていて、第2クールでは1回のブルペンで120球くらいは投げられる状態に持っていきたいと思っていました。そう考えると、初日に無理して入らなくてもいいのかなって」
「ゴールデンルーキーに、死角なし」
森下からのアドバイスを参考とし、キャンプ期間でのトータルの球数をプランニングしながら、仕上げていく。さらには、早稲田大の大先輩でもあるソフトバンク・和田毅にも相談したのだというのだから徹底している。そうやって、早川は定期的にアップデートを繰り返すことで結果を残し、開幕ローテーションの座を手中に収めつつある。
今の楽天には、早川をより強力にバージョンアップさせてくれる、頼もしい「通算538勝ローテーション」がいる。
二桁勝利。新人王。チームやファンから望まれるハードルは高い。だが早川は、そんな未来を待ちわびるかのように言う。
「期待されているっていうのはわかっています。でも、そこをプレッシャーに感じすぎると、持ち味であるプランニングに悪影響を及ぼしてしまうので。『ベストパフォーマンスに持っていくためにはどうしたらいいか?』と、常に考えながら行動したり、試合で投げていきたいなって思っています」
ゴールデンルーキーに、死角なし。
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