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掛布雅之が推した 「開幕投手は藤浪晋太郎」理由は04年落合監督? ドラ1佐藤輝明には「浜風は悪魔。でもね…」
posted2021/03/09 11:03
text by
田中大貴Daiki Tanaka
photograph by
Sankei Shimbun
私がレギュラーを務めているラジオ関西『としちゃん・大貴の ええやんカー!やってみよう!!』(毎週金曜午後8時30分~9時)で、先日、阪神タイガースOBの掛布雅之さんにゲスト出演してもらった。
“ミスタータイガース”の言葉はどれも深く、そして面白かった。
今季の阪神の展望へ話が及ぶと、その眼光はたちまち鋭くなった。
「西(勇輝)はもちろん有力候補。でもね、僕はね、藤浪(晋太郎)を開幕投手にすればいいと思っているんですよ。藤浪が表ローテ(ーション)の頭に行く。そして西は裏のローテに投げさせる。今年の藤浪にはそれくらいの責任感を与えていい。それに応える力が今年はあると、僕はキャンプを見て感じたんです。西が裏ローテに回って、確実に白星をあげて行くことが出来れば最上位が見えてくると思うんですよ」
「晋太郎の復活が絶対に必要」
近年、苦しんできた藤浪の姿を二軍監督時代(2015年~17年)から見てきた掛布氏は「今季の藤浪晋太郎」に太鼓判を押す。
「大きな場所を与えてあげれば、それに応えることが出来る人間なんですよ。晋太郎は周りが信じてあげて、さあ、行って来いと自信を持って送り出してあげれば立派に結果を残す素材。今年はキャンプから吹っ切れた姿がありました。ボールも生き返っていた。阪神優勝へは晋太郎の復活が絶対に必要なんです」
当初、この藤浪の開幕投手プランを聞いた時は少々驚きがあった。しかし、9日には開幕投手決定との報道が出たのだからその先見の妙には舌を巻く。掛布氏には中日ドラゴンズを率いた落合博満氏の大胆采配が今も強く脳裏に残っていた。