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メッシ、ロナウドを「僕のテーブルに招待したい(笑)」 レバンドフスキ32歳が見せた静かなる自負とは 

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ティエリー・マルシャン

ティエリー・マルシャンThierry Marchand

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photograph byPierre Lahalle/L’Équipe

posted2021/03/07 17:02

メッシ、ロナウドを「僕のテーブルに招待したい(笑)」 レバンドフスキ32歳が見せた静かなる自負とは<Number Web> photograph by Pierre Lahalle/L’Équipe

今季のCLでバイエルンは決勝トーナメントに進んでいるが、レバンドフスキは4得点と爆発には至っていない(3月5日時点)

レバンドフスキ グアルディオラからは戦術面で大きな影響を受けた。彼はサッカーをまったく違う角度から違う目で見ている。まったく別の世界と言ってもいい。彼から多くを学んだが、とりわけピッチ上でどう位置取りをすればいいか教えられた。

 アンチェロッティは違う。彼に関してまず思うのは人間であり、選手とのコミュニケーションの取り方だ。それはハインケスも同じで、ふたりともとても正直で偉大な監督と呼ぶに相応しかった。またアンチェロッティはもの静かで、多くの感情を僕らに伝えた。ベンチの彼はとても頼りになり、ピッチの上でとてもリラックスできた。語る言葉は常に適切で、彼とともに僕らは多くのタイトルを獲得した。

――あなたにとってサッカーとは反復なのでしょうか?

レバンドフスキ その通りだ。完璧な選手などどこにもいない。だから正しく練習をしなければ、また同じ動作を体系的に毎日繰り返さなければ、その動作を忘れることはなくとも精度とクオリティが落ちて、チーム全体のクオリティにも影響を与える。

憧れの選手はデルピエロ、アンリ、バッジョ

――昨年、あなたはポーランド史上最強ドリームチームの一員に、グジェゴシュ・ラトーやズビグニェフ・ボニェク、ボジミエシュ・ルバンスキらとともに選ばれました。

レバンドフスキ 彼らは素晴らしい選手だった。過去の偉大な選手でもある。この30~40年の間にサッカーは大きく変わった。ラトーやルバンスキ、ボニェクがポーランドを象徴しているのは、彼らがポーランド代表が世界で輝いていた時代に、とりわけW杯(1974年と82年、ともにポーランドはベスト4に進出)で輝きを放ったからだ。しかし異なる時代を比較するのはとても難しい。

――10代のころに憧れた選手は誰でしたか?

レバンドフスキ ポーランド人では誰もいなかった。今、名前を挙げた選手たちは、僕がサッカーを見始めたときにはすでに引退していた。憧れたのはアレッサンドロ・デルピエロやティエリー・アンリ、ロベルト・バッジョだった。でも選手よりも、僕が夢見たのはビッグスタジアムの素晴らしい雰囲気のなかでプレーすることだった。

――リオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドに向けられるのと同じ敬意をあなたも払われていると思いますか?

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