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SNAIL RAMP竹村哲が語る“バンドマンとキックボクシングのギャップ” 「はじめは吐き気が止まらなかったけど」
text by
布施鋼治Koji Fuse
photograph byNKB
posted2021/02/28 06:00
SNAIL RAMPのリーダーとして活躍した竹村哲は、NKBの敏腕マッチメーカーとなった
興業の日は息つく暇もない
昨年秋からはツイキャスによる大会の有料配信がスタートした。竹村はゲスト解説として放送席に加わるが、大会中ずっとそこにいるわけではない。試合ごとに大会本部席、客席の関係者への挨拶まわり、さらには物販をやっているロビーへと移動を繰り返していた。
「興行の日が一番バタバタしていますね。息つく暇もない。NKBの計量は大会当日なので(他団体は前日が主流)、当然計量会場も設けられている試合会場には午前9時には入る。興行統括として、会場を出るのも僕が一番最後。忘れ物はないか、どこかに倒れている選手はいないかをチェックして、ホールの担当に挨拶をしてからようやく帰る。それがルーティーンになっていますね」
かつて地上波で他局から番外地と相手にされなかったテレビ東京は類まれな機動力と斬新な発想を駆使して、いまや他局も一目置かざるをえないテレビ局になった。NKBよ、団体カラーをガラリと変えた竹村を現場のリーダーにキック界のテレ東を目指せ。
もう番外地とは呼ばせない。