名鑑で見てしまう年俸、気づけば強化部気分

（3）選手名鑑で年俸を見て、去年の出来に見合ってるかあーだこーだ言う

（3）選手名鑑で年俸を見て、去年の出来に見合ってるかあーだこーだ言う©JUNSEI CHIDA

　開幕前やシーズン序盤戦でのマストアイテムと言えば、「Jリーグ選手名鑑」です。名鑑と言えば、とにかく情報の宝庫。番記者さんたちが得たエピソードはもちろんですし、J1からJ3、そして最近では今後Jリーグを目指すクラブも掲載されてあるなど、僕もイラストを描く上でものすごく大切なデータベースになっています（笑）。

　そんな選手名鑑、サポーター視点で言えば……GMや強化部気分を味わえるのも楽しみ方の1つです。

　特に注目してしまうのは、推定年俸。例えば、昨シーズンの成績が「30試合6得点」とコンスタントに活躍したアタッカーが、推定年俸1000万円台だと発見することも。そこで「え～、去年かなり活躍してんのに、こんなに安いんだ。あれ、このポジション、実は補強ポイントじゃね？」みたいに気づいちゃったりします。

　ただもちろん、名鑑で見つけた注目銘柄をめぐっても“夫婦間ダービー”が始まります。

「ホントね。レッズにおいでよ」

「いや、先に見つけたのは自分だから……」

　きっと実際の交渉はもっと大変でしょうけど（笑）、こんな会話もサポーター夫婦だからこそだなあと楽しく生活してるんです。（構成／茂野聡士）

＜後編に続く。関連記事からもご覧になれます＞