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移籍即ゴールの守田英正がレギュラー獲得 ポルトガル勢日本人の現状序列【苦境の中島翔哉&本田圭佑は…】
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byGlobal Imagens/AFLO
posted2021/02/23 11:01
国内カップでのブラガ戦では0-1で敗戦を喫したサンタクララだが、守田英正はしっかりと出場機会を得ている
マンC→スコットランド→ポルトガルの食野は?
食野亮太郎は、小柄だがスピードとテクニックを生かしたドリブルが得意な22歳のウイングで、決定力も高い。五輪世代で、昨年1月のアジアU-23選手権に出場している。
2019年8月にガンバ大阪からマンチェスター・シティへ移籍したが、すぐにハーツ(スコットランド)へ貸し出されてリーグ20試合で3得点。昨年9月、今度はリオアベに貸し出された(今年6月末まで)。
9月20日のリーグ第1節トンデラ戦の終盤に初出場すると、いきなり初ゴール。途中出場が多いが、13試合で3得点をあげている。
しかし2月1日にポルトガルU-20代表の精鋭が加入すると、以後、3試合連続でベンチに据え置かれた。21日のリーグ戦で後半途中から出場したが、大きなインパクトは残せなかった。
リオアベは昨季リーグ5位で、今季は欧州リーグ予選にも出場した強豪だ。それだけに、レギュラー争いのレベルが高い。食野にとっては厳しい環境だが、ここで結果を出してポジションを獲得できれば、将来の日本代表入りが見えてくる。
安西は安定したプレー、中村は現状控えGK
ポルティモネンセには、2019年7月からSB安西幸輝(25、前鹿島)が、今年1月からGK中村航輔(25、前柏)が在籍する。
安西はほぼレギュラーで、両サイドをこなせるSBとして重宝されている。しかし、中村は当面、第3GK扱い。リーグ戦で6試合にベンチ入りしたが、まだ出場機会がない。
置かれた状況はそれぞれ異なるが、いずれも日本のA代表もしくは年齢別代表の経歴の持ち主で、伸びしろがたっぷりあるのは間違いない。
現在、ポルトガルリーグは日程の半分を終えたところ。ここからが、チームにとっても選手にとっても勝負所となる。
守田が語るように「毎試合、毎日」、精進を重ねての急成長を期待したい。