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お先真っ暗のはずが快進撃のウェストハム でも無策で愛情なきオーナーに“怒りの鉄槌”が下りそうなワケ 

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粕谷秀樹

粕谷秀樹Hideki Kasuya

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posted2021/02/11 11:00

お先真っ暗のはずが快進撃のウェストハム でも無策で愛情なきオーナーに“怒りの鉄槌”が下りそうなワケ<Number Web> photograph by Getty Images

ウェストハムの躍進は混戦模様の今季プレミアを象徴しているのかもしれない

 また、ロンドン・スタジアムの建築の際に費用を出し渋ったり、かつてのホームであるアップトン・パークからの移転に関する説明が曖昧だったり、クラブに対する愛情の欠如が、多くのサポーターの反感と顰蹙を買ってもいる。

 前述したディアンガナの放出も現場の承認を得ず、なおかつ脆弱なスカウト網、劣悪な練習施設などにも手を付けていない。ゴールドとサリバンは、なんのためにウェストハムを所有しているのだろうか。

買収時には「7年以内にCL常連クラブ」と言っていたが

 買収した際には、「7年以内に常時チャンピオンズリーグに出場できるクラブを創る」と息巻いたが、早11年が過ぎてしまった。

 今シーズンのウェストハムは、非常によく闘っている。2021年になってからの5勝1分1敗・16ポイントは、シティの8戦全勝24ポイントに次ぐリーグ2位の好成績だ。

 とはいえ、オーナーのサポートを得られていないのだから現場の心中は複雑だ。心あるサポーターも"怒りの鉄槌"をいつ振り下ろすべきか、好機をうかがっているに違いない。

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