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新生リカルド浦和、“白紙からの定位置争い”が新鮮 キャンプで見えた独自性と激戦区は…【開幕予想布陣つき】
text by
飯尾篤史Atsushi Iio
photograph byURAWA REDS
posted2021/02/10 06:00
リカルド・ロドリゲス監督は大きく陣容が変わった浦和のメンバーをどのようにして起用していくか、注目したいポイントだ
「自分の力を最も発揮できるのはどのポジションなのか、選手一人ひとりに質問した。そのうえで、2番目、3番目も聞いた」
リカルド・ロドリゲス監督はそう明かしたが、現チームにおいて、ひとり2ポジション以上をこなすのは当たり前。そのうえで、誰をどこで誰と組ませるのか。浦和にとって、これほど開幕スタメンの予想が難しいシーズンもないだろう。
近年の連係を重視して、まずは従来の選手たちを送り出すのか、それとも、自身のカラーを打ち出すために、メンバーをガラッと変えるのか――。
今の浦和は基礎工事を行なっている段階だ
いずれにしても、J2の水戸と4-3の接戦を演じようが、鳥栖に2-2で引き分けようが、札幌に1-4と完敗しようが、今の浦和からネガティブな要素はさほど感じない。
時間は掛かるかもしれないが、どんどん良くなっていくだろう――。
それが、2月1日の水戸戦から7日の札幌戦まで、数日間のトレーニングを見たうえでの率直な感想だ。
建築にたとえれば、今の浦和は基礎工事を行なっている段階。この土台のうえに果たしてどのような家が建てられていくのか。もしかすると、あっと驚くような若手選手がその家に彩りを加えるかもしれない。
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