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田中将大が8年ぶりに日本球界復帰。活躍の裏にあった渡米1年目の後悔。
posted2021/02/04 08:00
text by
四竈衛Mamoru Shikama
photograph by
KYODO
ヤンキースからFA(フリーエージェント)となっていた田中将大の楽天復帰が決まった。2014年の移籍以来、7年間で通算78勝を挙げた田中は、世界最高レベルの舞台に身を投じても、結果を残し続けることで名門ヤンキースの主軸としての立場を築き上げてきた。
7年総額1億5500万ドル(約161億円=当時)の大型契約を結び、まさに鳴り物入りで入団した田中に対し、辛口で知られる地元ニューヨークのメディアやファンは、お手並み拝見とばかり、当初は好奇の目で見つめていた。その重圧を跳ね返すため、田中は開幕から全力で腕を振り続ける。デビュー戦を白星で飾ると、初完封まで6連勝。前半戦だけで12勝(4敗)を挙げ、球宴にも選出された。ところが、7月初旬に右肘が悲鳴を上げ、戦列を離脱。イチロー、黒田博樹と一緒にプレーした唯一のシーズンは、ポストシーズンに届かないまま終わった。