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松井裕樹「田中さんは超一流なのに、教えるのもうまい」 チーム田中将大+岸、涌井、早川…楽天は常勝軍団になれるか?

posted2021/01/30 11:03

 
松井裕樹「田中さんは超一流なのに、教えるのもうまい」 チーム田中将大+岸、涌井、早川…楽天は常勝軍団になれるか?<Number Web> photograph by JIJI PRESS

2016年自主トレを行う「チーム田中」。田中将大(中央)、則本昂大(左)、松井裕樹。楽天koboスタジアム宮城の室内練習場で

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田口元義

田口元義Genki Taguchi

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 あの大エースが日本に帰ってくる。

 クリムゾンレッドのユニフォームをまとい、杜の都のマウンドで、また吼える。

 田中将大が、ついに決断を下した。

 昨年のシーズン終了後にニューヨーク・ヤンキースをFAとなって以降、取り巻く環境は騒がしかった。残留かメジャーリーグの他球団への移籍か。はたまた日本球界復帰か? 様々な情報が飛び交い、錯綜するなか、1月28日、楽天への凱旋が正式に発表された。

 2013年に24勝無敗という、現代プロ野球において神聖不可侵の大偉業を打ち立て、球団史上初の日本一のシンボルとなった絶対エース。翌年に海を渡っても、楽天への愛着は田中の言葉からも十分に伝わっていた。

「毎試合、楽天は気にしています。勝てば嬉しいですし、負けて悔しいのはファンの方と一緒。応援する気持ちは今でも変わりません」

 ヤンキースに移籍後も、毎年1月には仙台の球団施設で自主トレを行っていた。囲み取材などで楽天について聞かれれば、このような趣旨のコメントを必ず残していた。

則本昂大「自主トレでお付き合いを……」

 大記録や輝ける記憶。田中を語る上で欠かせない「伝説」は枚挙に暇がない。

 田中が残したものは他にもある。ヤンキース移籍後も楽天に息づいているもの。

 それは人であり、遺伝子だ。

 13年、ルーキーながら田中とともにローテーション投手として屋台骨を支えた則本昂大は、しみじみと語っていたことがあった。

「1年目は正直、何もわからない状況のなかで投げていたんですけど、結果を残せたのは田中さんがいてくれたからで。田中さんの姿を見て、僕自身、成長できましたね」

【次ページ】 「チーム田中」を抜け、「チーム則本」を結成

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