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堀口恭司を「誇りに思います」 女子トップ空手家・月井隼南が大晦日の“カーフキック”に刺激を受けたワケ 

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布施鋼治

布施鋼治Koji Fuse

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posted2021/01/27 17:00

堀口恭司を「誇りに思います」 女子トップ空手家・月井隼南が大晦日の“カーフキック”に刺激を受けたワケ<Number Web> photograph by 本人提供

セルビア滞在時の月井準南(最前列)。コロナ禍の中、五輪を目指して世界のトップ選手と研鑽を積んだ

「いま判断したとしても、3日後の状況は変わっている」

 オリンピックイヤーにオリンピックと世界選手権で金メダルを獲って引退する。月井は東京オリンピックが延期される前からそんな青写真を描く。その前に少しでも世界ランキングを上げたいと思っている。まずは2月中旬、ポルトガルで開催される国際大会に出場する予定だが、ヨーロッパでコロナが再拡大している状況を鑑み直前になってから最終判断を下そうと考えている。

「セルビアに行って最終調整してからポルトガルに入ろうと思っています。リスクが高いと判断したら、セルビアにとどまり、次に出場予定のアゼルバイジャンの大会に備えたい。いま判断したとしても、3日後の状況は変わっている。だったら焦っても仕方ない」

 東京オリンピックに出るためには、6月開催予定のオリンピック最終予選で3位以内に入賞しなければならない。月井は「すでに出場が内定している選手が抜けたうえでの3位ですからね」とそれほど大きなプレッシャーを感じていない。「その日の調子にも左右されると思うけど、体重を攻略することができたらたぶんいける」

 昨今の社会情勢にも敏感なので、最悪の事態になったときのケースも想定している。

「中止になったら、練習のプログラムやスケジューリングを一旦リセットして考える。ただ現時点では全てのことがノーではないので、私には進む以外に選択肢はない」

 コロナと向き合いながら、月井は最後の大勝負に出ようとしている。

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