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柳田悠岐と比較しても…トレーナーも驚く松田宣浩の“走る”力 プロ16年目、新たに強化したのは「目」
posted2021/01/26 17:02
text by
田中大貴Daiki Tanaka
photograph by
Nanae Suzuki
「感覚的な衰えを、肉体的な部分も含めていかに他のトレーニングで補うことができるか」
これは、福岡ソフトバンクホークス・松田宣浩が今年の自主トレで掲げたテーマである。
「肉体的な衰えはほとんど感じていない。今年も自主トレでは下半身を中心としたメニュー。ふくらはぎや大腿四頭筋も筋量は充実しているし、しっかりと動いている」
37歳を迎えた今も本人は手ごたえを感じているようだ。
糸井、柳田と比べても……
今年、3年ぶりに松田の自主トレ指導についたトータル・ワークアウトのパーソナル・トレーナー下山英明氏は語る。
「松田さんの良さは何といっても“走れること”です。以前、糸井嘉男選手や柳田悠岐選手の自主トレを見させてもらっていましたが、改めて“走れる、走り続けられる能力がある”という事を実感しました。走る際の動きや走る量は3年前と変わりません。
糸井選手、柳田選手らと比較しても、大きな怪我もなくシーズンを通して離脱することがないのは“走る才能がある”からだと思います。幼少期から高校、大学と走ることが当たり前で、走る量も質も圧倒的なものがあったんだと思います。アマチュア時代からの“走ること”の蓄積がプロの世界で生きている。だから怪我をしない、強靭な肉体を持つ松田選手がいるんです」
この1月の松田の身体の動きを見た上でも、肉体的な部分での不安は一切ないと太鼓判を押す。