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「前略シバターさま 心よりお詫び申し上げます」RIZINカメラマンがYouTuberに衝撃を受けたワケ 

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長尾迪

長尾迪Susumu Nagao

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photograph byRIZIN FF Susumu Nagao

posted2021/01/18 11:02

「前略シバターさま 心よりお詫び申し上げます」RIZINカメラマンがYouTuberに衝撃を受けたワケ<Number Web> photograph by RIZIN FF Susumu Nagao

誰も予想していなかったシバターの勝利は、格闘技ファンのみならずカメラマンをも驚かせた

シバターのショートアッパーにHIROYAダウン!

 ゴングが鳴り試合が始まると、HIROYAの強烈なローキックをシバターが足を上げてガードした。さらにプロのキックボクサーを相手にワンツーのコンビネーションを放つ。アレレレレ、意外に強いシバター。

 変則的で重いパンチがHIROYAの顔面に当たり、彼は苦痛の表情を見せる。リングサイドの空気が一気に変わり、緊張が走った。残り時間が30秒を切ったところで、シバターのショートアッパーが炸裂して、HIROYAまさかのダウン! こんな事態になるとは……。

 そう感じたのは私だけでなかっただろう。あの日会場で試合を見守った観客全員の驚きとエネルギーがリングに集まり、大爆発。会場が揺れた。ふらつきながらも立ち上がったところで、ラウンド終了のゴングが鳴った。

シバターが少し力を緩めたように見えた

 インターバル中に、いま起きたことを頭の中で整理してみる。次のラウンドはMMAルール。シバターは総合の試合経験があるが、相手は初めての総合の試合だ。きっとタックルから寝技に持ち込むだろう。私は撮影の狙いを彼が寝技で極める場面に変更した。

 試合が再開されると、シバターはパンチでラッシュをかける。またしても予想が外れたと思っていたところで寝技に引き込み、腕十字が完璧に決まる。HIROYAがタップしたと感じてか、シバターが少し力を緩めたように見えた。しかし試合はそのまま続行され、結局引き分けとなった。健闘した両者には惜しみない拍手が送られたが、私は釈然としなかった。私の見たところでは、HIROYAはシバターの足を2度叩いてギブアップの意思表示をしていた。

【次ページ】 「完全になめていました。心よりお詫びいたします」

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HIROYA

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