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鉄棒に専念した内村航平にも可能性が? 東京五輪、体操団体総合の代表選考基準が変更へ
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byKYODO
posted2021/01/17 17:00
昨年12月の全日本選手権、内村は種目別の鉄棒に出場し、優勝。
スペシャリストを加えるリスクは高まっているが……
百戦錬磨のベテランでもある。チームを引っ張る、まとめるという面での貢献も期待できる。話し合いの中では、スペシャリストの存在がチームに貢献する可能性も取り沙汰されたという。そこには内村の存在もおそらくはあったはずだ。
リオデジャネイロ五輪時の5人から4人に団体枠が減ったことで、スペシャリストを加えるリスクは高まっている。負傷者が出た場合、続く選手がスペシャリストであれば対応が狭まってくるからだ。
内村は元からのスペシャリストではない、いや生粋のオールラウンダーであったから、いざという時の対応力もあるのではないか、という期待も寄せられる。
そして、選考基準の話し合いの結果によって、そうした声が出てくるのも、内村の存在感をあらためて示している。
ここから内村がどう進んでいくのかも含め、注目されるところだ。