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異例ずくめの新日本プロレス東京ドーム大会 静寂の中、オカダ、棚橋、内藤抜きの“挑戦”ができたワケ 

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堀江ガンツ

堀江ガンツGantz Horie

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photograph byMasashi Hara

posted2021/01/14 11:02

異例ずくめの新日本プロレス東京ドーム大会 静寂の中、オカダ、棚橋、内藤抜きの“挑戦”ができたワケ<Number Web> photograph by Masashi Hara

初日のメインイベントでは王者・内藤哲也が飯伏幸太に敗れる展開に。コロナ禍の新日本プロレスもたくましかった

飯伏幸太とジェイ・ホワイトがメインを務めた意義

 結果、飯伏幸太とジェイ・ホワイトが堂々とドームのメインを務め、昨年末、ジュニアの試合で武道館のメインを務めあげた高橋ヒロムが、連日ファンを魅了してみせた。EVILを破ったSANADAは次期IWGPヘビー&インターコンチの挑戦者としての存在感を発揮し、鷹木信悟による昨年来の肉弾戦はNEVER無差別級王座の価値を確実に引き上げている。

 このような選手全体の底上げは昨年から始まっており、これまで絶対的な存在だったオカダ・カズチカがタイトル戦線から距離を置き、内藤哲也が2冠王者として新日本を牽引し、人気だけでなく実績も積み上げた。近い将来、この選手全体の底上げは確実に活きてくる。

 新日本プロレスは、コロナ禍においてもジタバタと場当たり的に動くのではなく、しっかりと未来を見据え、来るべき日に備えて新たな力を蓄えている。親会社ブシロードの懐の深さも含め、そこが新日本の強さだと言えるだろう。

 この先が見えない世の中で、今年の新日本プロレスの1.4と1.5東京ドーム大会は、明るい未来へ続く指標を見せてくれていたのである。

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