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非情決断のビルバオは名門の品格を失ったのか 3週間前に信頼を公言&勝ったのに指揮官更迭 

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横井伸幸

横井伸幸Nobuyuki Yokoi

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posted2021/01/12 06:00

非情決断のビルバオは名門の品格を失ったのか 3週間前に信頼を公言&勝ったのに指揮官更迭<Number Web> photograph by Getty Images

バスクの誇りとも言えるアスレティック・ビルバオ。2020年代に入り、そのスタイルは変わらざるを得ないのか

 逆風を早急に抑えたい役員たち――。

 総会でもソシオに問題視されていたガリターノは、容易かつ格好のスケープゴートだと判断したのだろう。

 地元紙のある記者は、待ちくたびれたマルセリーノからのプレッシャーもあったかも、と書いている。

 いずれにせよ、倫理的には問題アリだが(会長が解任理由を明らかにしていないため、「アスレティックは名門の品格を失った」と著名ジャーナリストに強く非難されている)、マルセリーノへの指揮官交代はクラブにとっては好手だろう。

 アスレティックは今月スーパーカップに、4月にはR・ソシエダとの国王杯決勝戦(新型コロナウイルスの影響で延期されていた2019-20シーズン分)に挑む。

 2015年のスーパーカップ以来となるタイトル獲得の可能性を高めるためには、チームのパフォーマンスを安定させられないままここまで来たガリターノより、経験も実績もあるマルセリーノに賭けた方がいい。

 また4-4-2を土台にした秩序と組織的ディフェンス、守備から攻撃への速い切り替え、丁寧なパスワークと直線的な攻撃の二本立てなどを特徴とするマルセリーノのサッカーとアスレティックの選手たちの相性も良いはずだ。

バルサ相手に健闘したことで好感触が

 実際、就任2日後に迎えたバルサ戦(2-3で敗北)でマルセリーノは好感触を得ている。

「最初の20分間、我々がやりたいサッカーができていた。プレーにスピードがあり敏捷で、常に敵ゴールを目指していた。敵の攻撃への対応も良かった」

 先制ゴールを決めたウィリアムスも同様で、楽観的なコメントを残している。

「ガリターノは素晴らしい仕事をしたが、いま俺たちはスポンジと化して監督のアイデアをできるだけ早く吸収しようとしているところ。マルセリーノはチームにとって大きな力になると思う」

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#アスレティック・ビルバオ
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