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非情決断のビルバオは名門の品格を失ったのか 3週間前に信頼を公言&勝ったのに指揮官更迭
text by
横井伸幸Nobuyuki Yokoi
photograph byGetty Images
posted2021/01/12 06:00
バスクの誇りとも言えるアスレティック・ビルバオ。2020年代に入り、そのスタイルは変わらざるを得ないのか
ソシオやソシオでないサポーターの大半も監督マルセリーノを歓迎していることだろう。ただ、なかには2013-14シーズン中盤のマルセリーノの発言がひっかかっている人がいるかもしれない。
当時ビジャレアルを率いてアスレティックと4位の座を争っていた彼は、ベティス戦を引き分けた後こう語っている。
「ベティスの監督は、0-2で敗れたアスレティック戦に文句をつけるべき。レフェリーはしょっちゅうアスレティックを贔屓する。我々も以前被害に遭っている」
監督就任会見でこの件について問われたマルセリーノは、アスレティックに対し不敬を働いたつもりはなく、自分が属するクラブの利益のためにそう言っただけであり、不快に思った人には謝罪すると答えた。
今後は何をおいても「アスレティックの利益を守っていく」そうだ。