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スーリエドール獲得・インモービレに聞く「予算が少ないのに、なぜラツィオには主力選手が残るのか」
text by
バレンティン・パウルッツィValentin Pauluzzi
photograph bySébastien Boué/L’Équipe
posted2021/01/06 17:01
「イタリア代表として、UEFA欧州選手権を優勝することが目標の1つだ」と語った
名選手との思い出
――マルコ・ベッラッティはペスカーラ時代のチームメイトですが、当時の彼はどんな感じでしたか?
インモービレ 彼は運転免許を持っていなかったから、僕がわざわざ遠回りをして彼を乗せて練習に行った。迎えに行ってもまだ眠っていることもときどきあった。PSGのマルコは彼そのもので、あのころと全然変わっていない。イタリア代表で顔を合わせると仲良くやっているよ。
――トーマス・トゥヘルともドルトムントでは短い間ですが一緒でした。
インモービレ シーズン前のアジアツアー(2015年)を一緒に回った。練習はとても面白かったが、彼は選手の通訳をすべて辞めさせてしまった。外国人選手もドイツ語を話すべきだというのが彼の理念だった。
ある日、話し合いのため彼のオフィスに呼ばれた。僕は隣に座っていた(ソクラティス・)パパスタソプーロス――彼は少しドイツ語が解る――にこう言った。「頼む。助けてくれ。何を言ってるか全然わからないんだ(笑)。まるで僕に向かって話していないようだ」と。
――それは大変でしたね。
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