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ブラジル人も呆れるネイマールの幼稚さ…コロナ禍に“500人で年越しマラソンパーティ” 【29歳目前なのに】
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byAFP/AFLO
posted2021/01/06 06:00
相変わらずピッチ外でお騒がせのネイマール。2月でもう29歳、幼稚さは直らないのか
2010年に17歳でサントスからデビューすると、2011年、世界10位に選ばれた。2012年は13位だったが、バルセロナへ移籍した2013年に5位と躍進し、2015年と2017年は3位。「メッシとクリスティアーノ・ロナウドの次の世界トップはネイマールだろう」と多くの人が考えた。
ところが、2018年と19年はトップ10にすら入れず、今年、久々にランクインしたもののサントス在籍中の2011年と順位がほぼ同じ。選手としての序列をほとんど上げることができないまま、キャリアのピークを迎えるべき9年間を過ごしてしまった。
「未熟さが選手としての成長を妨げている」
冒頭にコメントを紹介したPVCは、「2020年、ネイマールは体調をきちんと管理し、近年になく良いシーズンを送った。今回のパーティ騒動に象徴される彼の人間的な未熟さが選手としての成長を妨げており、それと同時に彼への評価にもネガティブな影響を与えているのではないか」と語っている。
2月5日、ネイマールは29歳になる。すでに大人の分別を備えているべき年齢だが、活躍を期待された2018年ワールドカップでファウル欲しさにシミュレーションを繰り返して世界中で嘲笑されたのは記憶に新しい。
また2019年3月に右足を故障して欠場中でありながらリオのカーニバルを見物に出かけて観覧席で飛び跳ねて「プロ意識に欠ける」と呆れられ、この年の5月にはブラジル人女性を本国から呼び寄せてホテルで密会して後に婦女暴行で訴えられ(検察庁は証拠不十分として立件しなかった)、そして今回の件と、選手としても人間としても非常に幼い。