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【電撃退団に批判】本田圭佑に在ブラジル日本人「敵前逃亡。我々も嘲笑される」 振り返れば残念な“1年前の会見” 

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沢田啓明

沢田啓明Hiroaki Sawada

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posted2021/01/01 17:01

【電撃退団に批判】本田圭佑に在ブラジル日本人「敵前逃亡。我々も嘲笑される」 振り返れば残念な“1年前の会見”<Number Web> photograph by Getty Images

さしたる結果をボタフォゴで残せなかった本田圭佑。キャリアのピンチに立たされたのは確かだ

 しかし、その後も本田のプレー内容は上向かず、チームは6連敗でついに最下位転落。12月19日のコリチーバ戦の後半、1点ビハインドの場面で本田は左太ももを痛めて交代。代わりに出場した選手のパスからボタフォゴが追いつき、さらに逆転してやっと連敗地獄から抜け出した。

 試合後、地元メディアから本田不要論が噴出。「彼の欠場は、チームにとっては何ら問題とならない」、さらには「いない方がいい」という声まであった。

 その次の試合でボタフォゴはまた敗れ、11節を残して残留圏内の16位との勝ち点差は5となった。

解説者からも「失望以外の何物でもない」

 12月22日のブラジルの有力TV「バンデイランテス」のスポーツ番組では「本田が故障で欠場することは、ボタフォゴにとって何の問題にもならない。彼の代わりにシセロを起用した方がずっといいからだ。攻守に中途半端。リーダーシップを発揮しない。FKもPKも蹴らない――。そんな本田などいらない。むしろ、いない方がいい」と司会者にまくしたてられた。

 また番組に参加した3人の解説者も「インテンシティ(プレー強度)が低い」、「スタミナもない」などと同調。「ここまでの本田は、失望以外の何物でもない」という見解で一致した。「彼は、ボタフォゴほどの伝統クラブが降格した場合の事の重大さを理解していないのではないか」という声もあったほどだ。

 なお、ある数学者は、ボタフォゴが降格する確率を約90%と弾き出している。

 このような状況で、12月23日、日本のメディアが「本田がボタフォゴを退団してポルティモネンセ移籍か」と報道。28日には、複数のブラジル・メディアが本田のボタフォゴ退団を確定的に伝えた。

「同じ日本人として恥ずかしい」の声も

 サンパウロに住む年配の日本人は、「活躍を期待していただけに、とても残念だ」と前置きして、「この状況で退団するのは、敵前逃亡も同然。サポーターが怒るのは当たり前だ。同じ日本人として、恥ずかしい」と憤る。

 リオ在住の日本人駐在員は「10月頃まではボタフォゴファンから本田のことを褒められることが多く、我々も鼻が高かった。しかし、チームが勝てなくなってから雲行きが変わった」として、「ボタフォゴファン、さらには他クラブのファンから我々まで嘲笑されている」と肩を落とす。

【次ページ】 当初は「退団しない」と言っていたのだが

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