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スペイン史上最高の選手シャビ 指揮官としてのバルサ復帰は1月の会長選挙の結果次第 

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横井伸幸

横井伸幸Nobuyuki Yokoi

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posted2021/01/04 11:02

スペイン史上最高の選手シャビ 指揮官としてのバルサ復帰は1月の会長選挙の結果次第<Number Web> photograph by Getty Images

ついにシャビがバルサを率いる日がやってくるのか

 先日『マルカ』紙に掲載された本人による公開状にあるとおり、「現役を続けたかったが、あらゆる試合に勝つことを求められるバルサの力になれなくなったことを感じて」、アルサッドへ移籍したのが2015年の7月のこと。以後4シーズンで4つのタイトル獲得に貢献して、2019年5月に引退。同年7月からは監督に転身して非凡な才能を発揮しているところだ。

タレントがいなくともバルサのような攻撃を

 サンティ・カソルラが加わった今季のアルサッドは、カタールのスターズリーグ第10節まで負け知らずで、2020年12月にはアミールカップを制している。

 シャビが仕込んでいるのはボールを保持して試合の流れをコントロールするサッカーであり、両サイドを広く使って中央を鮮やかに破るバルセロナのような攻撃をも、バルサが擁するタレントなしで、しばしばやってのける。

「クライフ主義」シャビらしい持論の数々

 今回のドリームチーム入りを受け、『エル・ペリオデイコ』紙の取材に応じたシャビは、様々な質問に答えるなかで監督の立場から持論を述べていた。いくつか取り上げよう。

「僕はクライフ主義者であり、それを誇りに思っている。クライフはポジショナルプレーを用いてバルサを王座に導き、サッカーの歴史を変えた。現在は多くのチームがボールを保持し、自陣からパスを繋ぎ、敵ボールには前からプレッシャーをかけようとしているが、どれも数10年前のクライフのサッカーの特徴だ」

「ポジショナルプレーの実践にタレントは必要か? 何ごとも練習を通じて教えることができる。ただカソルラのような優れた選手がいるとずっと楽だ。いろいろなことを実際にやって示してくれる」

「確かにフィジカルは大事だけど、体力と身体の大きさが混同されている。イニエスタやメッシのように、背が低くてもフィジカルモンスターにはなり得る。ロベルト・カルロスやダニ・アウベスを思い出してほしい。2mの身長は必要ない。大切なのは、サッカーを理解することだ」

「フォーメーションより『どういうサッカーをしたいのか』が重要。フォーメーションは変わるものだ。僕も4-3-3を使ったり、4-2-3-1にしたり、今季は3-4-3で中盤の人数を増やしたり……。どう攻め、どう守るかでプレースタイルは決まる」

【次ページ】 「クーマンをないがしろにしちゃいけない」

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