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那須川天心、朝倉海ら“RIZIN四天王”がそろい踏み 「5年間の集大成」大晦日大会、それぞれの勝算 

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橋本宗洋

橋本宗洋Norihiro Hashimoto

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posted2020/12/30 17:10

那須川天心、朝倉海ら“RIZIN四天王”がそろい踏み 「5年間の集大成」大晦日大会、それぞれの勝算<Number Web> photograph by Norihiro Hashimoto

RIZINトップ選手で最後に出場が決まった那須川天心。“那須川天心というジャンル”を見せたいと語った

“路上の伝説”と呼ばれる男が狂気的になったら

 ただ、そうした気持ちが試合でマイナスに出たと判断すれば、すぐに変えられるのも彼のクレバーなところだ。“路上の伝説”の異名を持ち、少年時代ケンカに明け暮れた男が“狂気的”になったらどんな試合を見せるのか。

 YouTuberとしても大成功、主催者の都合ではなく自分のペースで試合をする自由を手に入れた未来だが、今は「とにかく試合に飢えている、KOに飢えている」。地上波で長時間中継される年間最大のイベントを盛り上げなくてはという使命感もある。対戦相手以外の選手とSNSで舌戦を展開、YouTuber・シバターのRIZIN参戦に好意的なのも彼ならではの感覚だろう。

「天心だけ違うことをやってると思われたい」

 RIZINトップ選手で最後に出場が決まった那須川天心は、強豪ムエタイ戦士クマンドーイ・ペットジャルーンウィットと対戦する。ヒジなしルールだから那須川の土俵とはいえ、ムエタイの殿堂ラジャダムナンとルンピニー両スタジアムでランキング入りしている実力は油断できない。

 カード発表は今月22日。もともと大晦日には試合をするつもりだっただろうし、本人にはそれ以前に打診されていたにせよ、相手を研究する期間はどうしても短くなる。

 だが那須川はここ数年「相手が誰だからという考えで試合をしていない」という。「〇〇と闘いたい」とか「コイツに勝ったら凄いな」ではなく、見せたいのは那須川天心の闘いそのもの。以前インタビューした際には「一人だけ違うことをやってるみたいに思われたい」、「キックボクシングというジャンルを那須川天心という存在が超えたい」と語っている。

【次ページ】 「那須川天心というジャンルを知らしめたいです」

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