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相澤晃、三浦龍司…のちの箱根駅伝エース、スーパールーキーたちは進学先をどう選んだ?【高校時代秘話】 

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酒井政人

酒井政人Masato Sakai

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photograph byYuki Suenaga

posted2021/01/03 17:01

相澤晃、三浦龍司…のちの箱根駅伝エース、スーパールーキーたちは進学先をどう選んだ?【高校時代秘話】<Number Web> photograph by Yuki Suenaga

相澤晃(左)と伊藤達彦。各校の名を代表するエースとして箱根駅伝で競い合い、卒業後も互いに高めあっている

伊藤達彦は調理師専門学校も選択肢にあった

 相澤は同郷に当たる東洋大・柏原竜二の快走を見て、衝撃を受けたという。中学生のときには、「柏原さんだけでなく、東洋大が見せた攻めの走りができるようになりたいなと思って、東洋大に進学したいという気持ちになりました」と話している。相澤は福島・学法石川高の出身。東洋大・酒井俊幸監督も同校の出身で、同校の監督を務めていた過去もある。相澤が東洋大に進学したのは自然な流れだったといえるだろう。

 伊藤は静岡・浜松商高の出身。高校時代に全国大会の出場はなかった。卒業後は就職するか、調理師専門学校に進学するかで迷っていたという。しかし、高校2年生の冬に東京国際大・大志田秀次監督から熱心に声をかけられて、大学進学を決意。そこから人生が激変することになる。

 前回5区で区間賞を獲得した東洋大・宮下隼人(3年)も「山の神」に魅せられた選手だ。

「小学生のときに柏原さんの走りを見て、東洋大を応援するようになりました。まさか自分が東洋大に入れるチャンスがあるとは思わなかったので、お話をいただいたときにはうれしかったです」

三浦龍司の進路選択

 では今回、注目されたスーパールーキーはどうか。京都・洛南高時代に3000m障害で高校記録を打ち立てた順大・三浦龍司は、大学時代に3000m障害と箱根駅伝の両方で活躍した塩尻和也(現・富士通)の存在が大きかったという。

「塩尻さんは自分がやっている種目で世界(リオ五輪に出場)と戦い、箱根駅伝でも快走されました。順大は学生ナンバー1と言われた選手を育てたチームなので、自分も同じようになっていきたいと思ったんです」

 三浦は狙い通り、今季3000m障害で41年ぶりの学生記録、37年ぶりのU20日本記録となる8分19秒37をマーク。有効期限外ながら東京五輪参加標準記録を上回り、世界への扉に手をかけている。

【次ページ】 吉居は箱根駅伝に対する強い憧れはなかった

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