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ホープフルステークスは大混戦! コントレイルと同じ道を歩む「幼い」牡馬か、ルメール騎乗の良血か

posted2020/12/25 17:00

 
ホープフルステークスは大混戦! コントレイルと同じ道を歩む「幼い」牡馬か、ルメール騎乗の良血か<Number Web> photograph by Photostud

東京スポーツ杯2歳ステークスを制したダノンザキッドがコントレイルの後に続くのか

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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 スポーツ紙は連日、有馬記念について大きく報じているが、その前にもうひとつ重要なGIがある。過去2年つづけて勝ち馬がクラシックを制している第37回ホープフルステークス(12月26日、中山芝2000m、2歳GI)である。

 一昨年はサートゥルナーリア、昨年はコントレイルがここを勝ち、ともに翌年、年明け初戦の皐月賞を制した。そして周知のように、コントレイルはダービーと菊花賞も勝ち、史上3頭目の無敗の三冠馬となった。

 今年もここから大きく羽ばたく若駒が現れるか。

コントレイルと同じ道を歩む2歳牡馬がタイトルを?

 2戦2勝のダノンザキッド(牡、父ジャスタウェイ、栗東・安田隆行厩舎)は、新馬戦、東京スポーツ杯2歳ステークス、そしてホープフルステークスと、昨年のコントレイルと同じローテーションで来ている。

 新馬戦では立ち上がるようにゲートを出て直線入口で急に内に切れ込むなど、粗削りな内容ながら完勝。東京スポーツ杯2歳ステークスでは、序盤やや行きたがる素振りを見せながらもギリギリのところで折り合い、2着を1馬身1/4突き放した。

 安田調教師が「まだ幼い」と話しているように、競馬を覚えている途中でありながら、圧巻の走りでここまで来た。

 先週の朝日杯フューチュリティステークスを制したグレナディアガーズは4戦2勝。重賞勝ちは朝日杯だけなので、ダノンザキッドがここを勝てば、最優秀2歳牡馬のタイトルを手中にする可能性がかなり大きくなる。

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