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ホープフルステークスは大混戦! コントレイルと同じ道を歩む「幼い」牡馬か、ルメール騎乗の良血か
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byPhotostud
posted2020/12/25 17:00
東京スポーツ杯2歳ステークスを制したダノンザキッドがコントレイルの後に続くのか
ルメール騎乗、超良血馬の実力は?
ほかにも2戦2勝の無敗馬が4頭いる。うち1頭、クリストフ・ルメールが騎乗するオーソクレース(牡、父エピファネイア、美浦・久保田貴士厩舎)も有力候補だ。
母がエリザベス女王杯と宝塚記念を勝ったマリアライトという超良血。サンデーサイレンスの4×3という、デアリングタクトと同じ配合だ。
新馬戦ではゆっくりとゲートを出て、中団馬群の内で脚を溜め、一気に前をかわした。アイビーステークスでは出遅れて後方からの競馬となり、直線で馬の間を割る勝負根性を見せて快勝。これからどんどん強くなっていきそうだし、現時点でも混戦向きの機動力がある。多頭数のGIでも力を出すことができるタイプだ。
期待できる馬が続々出走
武豊が手綱を取るヨーホーレイク(牡、父ディープインパクト、栗東・友道康夫厩舎)も、全兄にレパードステークスを勝ったボレアス、弥生賞を勝ったカミノタサハラなどがいる良血だ。馬体も走りも、いかにも成長途上といった印象があるが、当日は良馬場が見込めそうなので、稍重だった新馬戦、重馬場だった紫菊賞以上のパフォーマンスが期待できるのではないか。
アドマイヤザーゲ(牡、父ドゥラメンテ、栗東・友道康夫厩舎)も同じく無敗の良血馬で、半兄にダービー馬ロジユニヴァースがいる。「出世レース」 と言われている黄菊賞では、最後方から大外に出て、ゴール前できっちり差し切った。エンジンのかかりは遅いが、そのぶん長くいい脚を使う。
ランドオブリバティ(牡、父ディープインパクト、美浦・鹿戸雄一厩舎)も2戦2勝の素質馬だが、気性的に前向きすぎるところがあるので、ひょっとしたらマイルのほうがより強い競馬をするのかもしれない。