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女子プロレス新時代を牽引する新星レスラー8選! 女優やアイドル出身、17歳で戴冠も
text by
橋本宗洋Norihiro Hashimoto
photograph byNorihiro Hashimoto
posted2020/12/24 11:03
林下詩美はその知名度を上回る本物の実力で女子プロレスの新時代を築いていく
◎鈴芽(東京女子プロレス)
2019年夏にデビューする前から「可愛い練習生がいる」と注目されていた。が、先輩たちからの評価は「実はすごく気が強いんじゃないか」というもの。実際、リングに上がると小柄な体を気迫でカバーするファイトを見せる。今年は自らアピールしてタッグ王座に挑戦。他団体の選手との初対戦では「相手が注目されていたので見返したかった」と意地を見せた。まだタイトル歴こそないものの、人気でも実力でもトップを目指せるホープである。
◎高瀬みゆき(アクトレスガールズ)
演劇の世界からプロレスに足を踏み入れる選手が多いアクトレスガールズでデビューすると(自身も女優出身)闘いの世界にのめりこみ、他団体で経験を積んだこともあって着実に実力を高めた。団体の現シングル王者であり、ディアナのタッグ王座も獲得。思い切りのいい真っ向勝負が持ち味で“浪華の不死鳥”というキャッチフレーズだけでなく“みゆ姐”のニックネームも。強いリーダーシップの持ち主であることは、団体全体に目を配るマイクアピールからも感じられる。2017年デビュー。
◎梅咲遥(ディアナ)
2001年生まれの19歳。今年、デビュー2年目で所属団体ディアナのタッグ王者となった(パートナーは高瀬みゆき)。地元・茨城でのアイドル経験もあるがリングで目立つのは華だけでなく気の強さ。とりわけエルボーの威力は対戦相手のお墨付きだ。デビュー戦で組んだのはWWE参戦を控えるSareee。全日本女子プロレスの流れを色濃く受け継ぐディアナ(井上京子代表)で“日本の女子プロレス”を学ぶ日々は、今後さらに大きな実を結ぶだろう。